ゲリラ豪雨から身を守る！～ゲリラ豪雨の特徴・対策と備え～
災害時に役立つ！～ゲリラ豪雨の特徴・対策と備え～
近年日本では台風や梅雨の時季に前線の活発化による大雨に加え、気候変動やヒートアイランド現象などの影響により、狭い範囲に短時間で猛烈に降る雨、いわゆる『ゲリラ豪雨』が都市部を中心に各地で観測され被害が報告されています。
急激な大雨によりライフラインが寸断されるほか、各地の鉄道や道路で運転中止・通行止めなどの被害に見舞われます。命をも落とす危険性のあるこの問題は決して他人事ではありません。
そこで今回はゲリラ豪雨の特徴・対策と備えを紹介します。
ゲリラ豪雨とは？
ゲリラ豪雨とは、ゲリラ雨・ゲリラ雷雨とも呼ばれ、大気が不安定な状態により突発的に起こる局地的な大雨のことを言います。ゲリラ豪雨は気象学的には明確な定義付けがなく、ゲリラ豪雨という言葉は、マスコミなどで使用される言葉であり、正式な気象用語ではありません。
なお、気象庁では「集中豪雨」と「局地的大雨」または「短時間強雨」などの用語を雨量などに応じて使い分けて、ゲリラ豪雨に対し注意を呼びかけています。
ゲリラ豪雨が発生するとどうなる？
急に大気の状態が不安定になり、局地的に大雨が降ります。その降った雨が一気に低い場所へと流れ込むため、総雨量は少なくても、数十分で甚大な被害が発生する恐れがあります。
| 例えば
・河川の増水により床上浸水する ・河川の増水により中州に取り残される ・地下街・地下鉄駅に雨水が流れ込む ・地下空間へ閉じ込められる ・ライフラインが寸断される などが、十数分で発生することがあります。
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特にコンクリートに覆われた都市部では、下水の処理量を超えた大量の雨水が地下街や低い場所に流れ込み、浸水を引き起こし、被害も甚大なものになりやすいので最も注意が必要です。
ゲリラ豪雨の特徴と対策
そもそもゲリラ豪雨は急な大気の変動により起こる現象なので、前もって予測するのはなかなか難しいのが実情です。しかし外出する前に最新の気象情報を確認し、警報や注意報が発表されていないかチェックすることが大切で、もっともやるべき対策の一つになります。
また外出先でも、空や天気の状態が下記のようなときはゲリラ豪雨が発生する可能性があるので注意し安全な場所へ避難してください。
| 特徴
・真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる ・冷たい風が吹き出す ・雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする ・大粒の雨や「ひょう」が降り出す |
最近ではゲリラ豪雨を予測するスマートフォン向けのアプリも登場しています。外出先でも常に最新の天気予報をチェックするように心がけ、ゲリラ豪雨への対策を行いましょう。
アプリ紹介
| ウェザーニュースタッチ | ゲリラ豪雨の発生を、90％以上の確率で平均56分前(昨年実績)までに、プッシュ通知で知らせることができる機能があります。（月額315円の有料会員向け） |
| アメミル | AR(拡張現実)という方法を使用し、カメラを通して、今いる場所から10キロ圏内で雨が降っていればアニメーションで雨の強さを知らせる機能があります。 |
| tenki.jp | リアルタイムの雨雲がわかる「豪雨レーダー」機能があります。また天気予報ウィジェット機能といって、アプリを起動せずに情報が確認できます。 |
| yahoo!防災速報 | 直近1時間以内に、アプリ側で設定した降水量を超えることが予想される場合に、豪雨予報、避難情報などをいち早くお知らせしてくれます。 |
ゲリラ豪雨への備え
ゲリラ豪雨は突然やってくるので前もっての対策と備えがとても重要になります。
そこでまずやっておくことは、地域のハザードマップでご自身のお住まいの場所が危険地域なのか、浸水が起こりそうな場所はどこなのかを確認し、家族で今一度避難場所と避難経路を確認し合うことがとても大切です。
その他、自身だけでなく建物への影響や被害にあった場合などのチェックするポイントを確認しておきましょう。
チェックポイント▢ トタンのめくれや、瓦のずれ、雨漏りはないか ▢ 雨どいにゴミが詰まってないか ▢ 道路の側溝を金属板、植木鉢や踏み板などで塞いでないか ▢ 崖、擁壁に異変はないか
あれば便利な備品▢ 懐中電灯、ろうそく ▢ ラジオ ▢ 飲料水、生活用水の数日分 ▢ 非常食 ▢ 土のう袋、給水土のう袋 ▢ ブルーシート ▢ 雨具 ▢ 脱出ハンマー |
まとめ
局地的大雨が降ると、河川の水は増え排水も追いつかなくなり、一気に水が流れ出てきて思わぬ浸水被害に遭うことがあります。山でのがけ崩れや孤立はもちろんですが、都市部のようにコンクリートに覆われている地域や地下などちょっとした窪みも特に注意が必要です。
大雨のシーズンは特に気象情報に注意し、浸水対策を講じてください。突然やってくるゲリラ豪雨の特徴と対策さえ知っていれば、焦らず冷静に行動することができるはずです。
また空や川の変化に注意し、危険を感じたら直ちに避難しましょう。
