外壁塗装の色選びのポイント




外壁塗装の色選びのポイント

約10年に1度やってくる外壁塗装の塗り替え。洋服を選ぶ時のように、自分の好きな色やカタログから簡単に選ぶだけというものではありません。一度塗ったらまた10年程はそのままの色なので、色選びはとても重要になります。

思っていた色のイメージと違う」「こんな色だと思わなかったなど後悔しないようにポイントをお伝えします。

【色の寒色・暖色】

色には寒色と暖色といわれるものがあります。寒色系というのは青系の色を指し冷たく感じます。暖色系とは赤系や黄色系の色を指し暖かく感じます。暖色系の特徴は、建物全体が大きめに見えることで、寒色系の特徴は、逆に建物全体が小さめに見えるということです。

これだけ知っておくだけでも、ある程度外壁塗装を選ぶときに失敗を防ぐことができます。建物が大きく見えた方がよい場合もあれば、小さく見えた方がよい場合もあるので、自分の感性や好みによっても選び方は異なります。

【背景の色や光・面積によっても見え方が変わる】

外壁塗装の見え方は隣接している家の色や光の加減、面積効果によっても異なります。同じ色を比べた時に右側の緑の方が鮮やかに見えます。このような現象を「色相対比」「明度対比」「彩度対比」と言います。

例えば隣に建っている家が明るい色を使用した外壁だと、少しくすんだ感じに見えることがあります。また快晴で太陽の光がたくさん当たっている場合と、曇っていて全く日が差していない場合とでも多少見え方が異なります。

他にも「面積効果」といって、明るい色は小さな面積より大きな面積の方がより明度と彩度が高く感じられ、暗い色はより低明度に感じられます。なので色見本では濃く見えていた色が、実際に外壁に塗ってみると薄く見えてしまう場合があるのです。

また光源によっても異なります。蛍光灯や白熱灯の室内だけで色見本を見るのではなく、実際に外壁がさらされている屋外でも見たほうが良いでしょう。

【カラーシミュレーション】

コンピューターが普及するにつれて、カラーシミュレーションが簡単にできるようになりました。実際に家の写真を撮って、それを彩色、加工してまるで塗りかえたかのように写真を加工するというものです。今ではほとんどの業者で行っています。しかしこれには多くの落とし穴があるので、イメージの一つとして使うのはいいですが、色選びは必ずディスプレイではなく塗装を見て決めた方がいいでしょう。

【周りの風景や町並みも重要】

派手な色・奇抜な色・個性的な色を選びたい方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に家の色は落ち着いた色にしておいた方が無難です。周りの風景に溶け込む色が好ましいです。向こう三軒両隣という言葉のように、道路の向かい側にある三軒の家、そして両隣の家の色を確認します。そして自分の家を塗ったときに違和感がないような調和のとれた色にする必要があります。

【まとめ】

色選びで大切なのは、自分が希望する色を決めた上でどのような雰囲気がいいのか、その色が家や景観、近所との家に合うのかをチェックすることです。色選びのときに塗装業者との間に色の認識に差が生じないよう、詳しくイメージを伝えましょう

10年に一度の外壁塗装工事の色選び、せっかく高いお金を掛けて塗装をするなら、今よりもっとかっこ良くしたい、イメージを変えてみたいと思われる方が多いと思います。希望の色にするためにも、今まで見てもらったポイントを頭に入れながらイメージに合うピッタリな家づくりを行ってください。


関連記事


ALC塗装評判業者ランキング