屋根塗装の基礎知識
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屋根塗装の基礎知識
屋根はどのような建物にも存在しており、毎日紫外線や雨、風などにさらされていて、家の中で最も劣化しやすい箇所になります。よって塗装などで保護する事は非常に重要になります。しかし一口に「屋根塗装」といっても使われている屋根材の種類や塗料、そしてその家の立地条件などから同じ時期に建てた家でもかなりの差が出てきます。
具体的に屋根塗装の見直しはどのタイミングで行えば良いのか、そして、屋根塗装にはどのような塗料を選ぶと良いのか、代表的な屋根材別に紹介します。
【屋根材の特徴と塗り替え時期・寿命】
■スレート系
現在普及率の高いスレート屋根は日本瓦に比べて、軽く価格も安く施工しやすいのが特徴です。
《塗り替え時期:施工後7年~8年 屋根材の寿命:20年~25年》
■セメント系
陶器瓦と比較すると軽く地震に強いのが特徴です。
《塗り替え時期:施工後7年~8年 屋根材の寿命:30年~40年》
■金属系
鉄・アルミニウム・銅・ステンレスなどの素材があり、軽くて丈夫ですが、サビが発生しやすいです。
《塗り替え時期:施工後7年~10年 屋根材の寿命:30年~50年(金属屋根の代表的な素材、ガルバリウム鋼板の場合)》
【塗料の特徴と耐用年数・価格】
■アクリル塗料
価格は安いが耐用年数が低いので、現在新築家屋にはほとんど使用されていません。
《耐用年数:5年~6年 価格:900円~1300円/1㎡》
■ウレタン塗料
価格面では安く、比較的汚れや色褪せに強いです。また密着性はシリコンやフッ素よりも優れています。
《耐用年数:7年~10年 価格:1500円~1700円/1㎡》
■シリコン
現在屋根塗料では、最も普及率の高い製品になります。汚れや色落ちに強く、耐久性・防カビ性・防藻性など高機能な塗料になります。
《耐用年数:10年~20年 価格:2000円~2500円/1㎡》
■フッ素
耐久年数が長く、塗り替えサイクルを長くしたいビルや橋梁によく使用されます。
《耐用年数:15年~20年 価格:3000円~4000円/1㎡》
■遮熱塗料
断熱・防音・防臭など環境にも優しい機能性に優れた次世代塗料になります。
《耐用年数:15年~20年 価格:3000円~5000円/1㎡》
■光触謀塗料
高い耐久性と、太陽光で汚れを浮かせて雨で流れ落すセルフクリーニング機能を持った優れた塗料です。また空気浄化機能を持ち合わせているので環境にも優しい塗料になります。
《耐用年数:15年~20年 価格:3500円~5500円/1㎡》
【まとめ】
塗装というのは美観だけではなく、家を形作る材料(瓦など)を守るという「保護」の役目が非常に大きいです。つまり塗装を行う事によって、屋根に使われている瓦などの品質を長期間維持する効果があります。屋根は外壁と違ってなかなか見る機会がなく、劣化に気づきづらい箇所ではあるのですが、定期的に自分でチェックしたり、信頼出来る地元の業者を呼んでチェックしてもらうのが良いでしょう。早期発見する事で余計な費用を掛けずに済むことがあります。