ALC外壁塗装における足場の種類と価格

ALC外壁塗装における足場の種類と価格

ALC外壁塗装を行う際に必ず足場を設置します。これはALC外壁に限ったことではなく、外壁の修繕工事の際は設置されます。

足場といっても色んな種類があり、種類によって金額が異なります。

どんな種類があるのか、また価格はどれくらい掛かるのか紹介します。

 

 

足場とは?

足場とは、そこにいるための足を置ける場所のことをいいます。建造物を造ったり、外壁などの修繕工事を行う際に、足を置いて作業をするためにこの足場を設置します。

 

 

足場の種類とは?

足場の種類には、「くさび緊結式足場足場(ビケ足場)」「枠組み(ビティ)足場」「単管(鋼管)足場」の主に3種類があります。それぞれの特徴を紹介します。

■くさび緊結式足場(ビケ足場)

「くさび緊結式足場(ビケ足場)」の特徴は、ひとつひとつの部材が小さいので建物の形状が複雑で足場を設置する敷地が狭小の現場でも、建物の形状にフィットさせやすいという事があります。また部材がユニット化されているのでハンマー1本で組立てができます。

従来、低層住宅工事用の足場として使用されてきましたが、近年では中層建築工事用の足場としても使用され、高層建築でも短期間の修繕でしたら使用することもあります。

 

■枠組み(ビティ)足場

「枠組み(ビティ)足場」の特徴は文字通り「建枠(ビティ)」を必要な高さまで積み重ねて組み立て、さらに横の長さも必要な長さまで繋ぐことができます。ただ大きく重いため、クレーンが必要です。

積上げて構成する足場なので主にビルなどの大きな工事現場の外壁面に沿って設置されています。

 

単管(鋼管)足場

鉄パイプを組み合わせて建てる足場のことです。パイプ同士は金具をかみ合わせてボルトを締めて接合しています。パイプを組み合わせただけなので安定性には欠けます。

特徴は、小規模な工事や建物の間が狭小の場合にも足場に用いることができます。

 

 

 

足場の価格はどれくらい?

ALC外壁塗装工事の際の足場費用は、足場を掛ける面積1㎡あたりの単価をもとに算出するのが一般的です。足場を掛ける面積とは、「足場の外周の長さ×足場の高さ」になります。

通常は1㎡あたり700円~800円程度が相場です。その他に外壁塗装工事では、飛散防止用の養生シート掛けの費用が200円/㎡程度かかります。

一般的な25~30坪程度の家の場合、足場代と養生シート掛けで15~20万円程度が目安です。

また見積書の足場費用の中には、足場組みや解体する際の職人の手間賃のほか、足場材の修理やクリーニングなどのメンテナンス費用、運搬費、保管代などが含まれています。
尚、足場材の減価償却費と諸管理費、修繕費から計算された費用のことを「損料」といい、職人の手間賃に損料を加えたものが足場代になります。

足場の種類によっても費用は異なります。「枠組み(ビティ)足場」はビルやマンションなど3階建以上の建物に使用されることが多く、費用が若干高くなります。また、「くさび緊結式足場(ビケ足場)」や「単管(鋼管)足場」は軽いのでコスト削減や工期の短縮にもなります。

また自社で足場材を所有していて、組み立てまで自社で行う場合や、下請けの足場業者に依頼する場合、足場材をリースする場合など、それぞれの業者の事情によって費用は異なります。

その他こんな時は割増費用が発生するかも!

・敷地が狭くて隣の家との隙間が狭い

・道路と敷地に高低差がある

・敷地の前面道路に足場の運搬車両が駐車できない

このように建物の立地条件によっては手間賃が余分にかかってしまうので、割増費用が発生することがあります。

 

 

足場費用の計算方法

足場費用の計算方法を知っておけば、業者の見積価格が適正なものなのか自分で判断することができるので、是非覚えておくと良いでしょう。

前述の通り、足場の単価は700円~800円/㎡養生シートの単価は200円/㎡程度が目安になります。

次に必要な足場の面積を計算します。

足場は建物から60cm程度離れた場所に設置するので、足場の面積は外壁面積よりも少し大きくなります。足場を組む外周の長さを求めて、足場の高さを掛ければ足場面積になります。

(足場の単価+養生シートの単価)×足場面積が塗装工事で必要になる足場費用です。

具体的な計算方法の例

建物の平面形状が6m×9mの2階建、寄棟屋根の建物(建築面積54㎡、延べ床面積108㎡=32.6坪)の足場面積を計算してみましょう。

足場は建物から60cm程度離して設置するので、足場の外周の長さは以下の計算になります。

(60cm+6m+60cm)×2+(60cm+9m+60cm)×2=34.8m

次に足場の面積を計算します。

この建物の軒の高さを6mとすると、足場は通常軒先から1m程度上まで立ち上げて設置するので、足場の高さは7mになります。

足場の面積=足場の外周の長さ×足場の高さとなります。

34.8×7=243.6㎡

この数量に足場代や養生シート代の単価を掛けたものが足場費用になるのです。

足場代=243.6㎡×700円~800円/㎡=170,520円~194,880円

養生シート代=243.6㎡×200円/㎡=48,720円

合計金額は、219,240円~243,600円です。

上記は最も簡単な例ですが、実際には建物の一部が平屋だったり、屋根の造りによっても、計算が少し複雑になります。

 

 

まとめ

足場の種類や建物の立地条件によっては同じ床面積でも費用が異なります。

しかし計算方法の基本さえ覚えておけば、業者の見積をチェックする際の目安になったり、高額な請求をしてくる悪徳な業者も見破ることが可能になります。是非参考にしてください。


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