梅雨時の急な雨漏り!そんな困った時の応急処置を徹底解説!

梅雨時の急な雨漏り!そんな困った時の応急処置を徹底解説!

日本では毎年5月から6月にかけて『梅雨』の時期に入ります。梅雨の時期になると雨も続き湿気も高くなるのでジメジメして不快な日々が続きます。
体調を崩したり、洗濯物が外に干せなかったりとストレスが溜まる時期でもあります。

しかし人体だけでなく建物にも同様にストレスがかかります。連日続く雨によって蓄積した建物へのダメージが表面化し、今までなんともなかった所から突然雨漏りが発生して困ってしまうお宅が急増します。

早急に雨漏りを直して欲しいと思っても、時期的に業者さんも予約がいっぱいですぐに対応してもらえなかったり、雨の日が続くため大規模な工事は工程通りに進める事ができないといった問題も出てきます。

そこで今回は、急な雨漏りで困った時の応急処置方法を紹介します。

 

雨漏りの原因はどこから?

雨漏りが発生すると一般的には屋根や屋上からと思われる人が多いです。しかし雨漏りは屋根や屋上だけに限らず、外壁や雨樋、サッシ枠など建物の様々な部位で起こる可能性があります。雨漏り原因の代表的な部位を紹介します。

■屋根

近年多く使われている『ストレート屋根』では、棟板金(ストレート屋根の一番尖った部分に被せる金属の山形の板)を固定する釘が浮いている場合や棟板金そのものが浮いているときに、その釘穴や隙間を伝って浸入することがあります。
また強風による飛来物落下が原因でできたひび割れなどの隙間から侵入することもあります。

昔ながらの『瓦屋根』では、瓦の割れやズレなどが一番の原因です。しかし棟が歪んでいたりする場合は漆喰の内側の土が劣化し、棟瓦を固定する力が弱くなっているので、棟の取り直しを行い、最新の地震に強い工法で棟を土台から強固にする必要があります。

 

■屋上

屋上は日中紫外線に長く当たっている場所になります。紫外線により劣化した防水塗料は膨れたり、ひびが入ったり、剥がれたりなど色々な症状が出てきます。そして本来の防水機能が果たせなくなります。また入隅に施されているシーリングなども劣化すると固くなり、しまいには剥がれたり切れたりして、そこから雨水が侵入する可能性があります。

 

■外壁・サッシ枠

外壁も雨漏り原因の多い箇所になります。ひび割れや塗装の剥がれからの侵入です。ALC外壁のように塗料によって防水機能を発揮しているような外壁材は特に注意する必要があります。また窓と外壁の隙間を埋めているシーリングの劣化なども雨漏りの大きな原因となります。

 

■雨樋・ドレン

梅雨時には雨樋の劣化から雨漏りが発生する事が非常に多くなります。雨樋は単純に経年劣化で破損している場合や、ゴミなどが詰まっている場合、傾斜がおかしくなっている等、様々な理由があげられます。

上記のように雨漏りの原因には、様々な部位からとその理由があります。したがって、一般の方が雨漏りしそうな場所を簡単に見つけるのはなかなか難しいものです。その為、梅雨に入る前などに一度雨漏りにつながる劣化がないか業者に点検してもらうのがベストになります。

 

これで大丈夫!雨漏り対策グッズ!

雨漏りは予告なく突然やってきます。昨日までの雨は大丈夫だったのに・・・なんて事もよくある話です。どんな建物でも、絶対に雨漏りしないとは言い切れません。また、梅雨時のような連日雨ともなれば放置した状態にもいきませんし、業者に頼んでも立て込んでいてすぐに対応ができない場合もあります。その為、万が一に備えて雨漏り対策グッズを知っておけば、いざ!って時に焦る必要がなくなります。

【バケツ・雑巾】

まずは雨が落ちてきている箇所の下にバケツを置いて、室内が濡れるのを防ぎましょう。バケツを置く際に、新聞紙やレジャーシート、いらないバスタオルなどを敷き、水で床が濡れるのを防ぎます。ある程度水が溜まると、水しぶきが起こり周囲にはねてしまうので、バケツの底にもいらなくったタオルや新聞紙、雑巾等を入れておくとベストです。

他にも、一番漏っている天井部分から糸を垂らし、糸の端をバケツの中に入れることで、飛び散りやシミの広がりを少なくする方法や、ビニール袋を押しピンなどで天井に固定し、一番下になる部分に穴をあけて、バケツに誘導させる方法などもあります。

窓やサッシからの雨漏りは雑巾を置いて水を吸い取るようにしましょう。カーテンは早めに取り外すか、濡れないように短く上にまとめましょう。

 

【ブルーシート】

ホームセンターなどで手軽に購入できるブルーシートは、屋根の応急処置として大変便利です。雨漏りの浸入箇所を特定するのはプロでも難しいため、大きめのブルーシートで広範囲にかぶせることをおすすめします。その際、風などで飛ばされないようテープや砂利を詰めた土嚢袋などを重しにしてしっかり固定しましょう。土嚢の中身を細かい砂などにすると雨が降ったとき泥水となって土嚢袋からにじみ出てきてしまうので注意が必要です。また、紐やロープで固定しようとすると、家を傷つける場合があります。そして高所での作業になるので日中の雨の止んでる時に作業を行いましょう。

 

【防水シート・防水テープ】

雨漏り箇所が小さく確定できた場合であれば、防水テープで応急処置ができます。貼る際は雨漏りしている箇所周辺を雑巾などで綺麗にし、しっかり乾燥させてからてから行いましょう。埃や砂、油などがあるとテープの粘着力がなくなり、すぐ剥がれてしまいます。貼るときにのポイントは、雨水の流れる方向の下流から上流に向かってテープに空気が入らないよう貼っていきます。広範囲に貼ると雨漏りの経路が変わって別の箇所から雨漏りが発生する場合があるので、原因箇所付近だけに貼ります。
また、防水テープでは収まらない大きさの場合は防水シートを必要な大きさに切り取り、防水テープでしっかりと固定しましょう。

 

【シーリング材(コーキング材)

シーリング材(コーキング材)はホームセンターなどで販売されています。窓枠などのシーリングの劣化が原因で雨漏りしている場合には、自分でシーリング材を充填することもできます。まずは、雑巾で原因箇所のほこりなどを綺麗にふき取り、その後シーリング剤がはみ出て余分なところにつくのを防ぐためのマスキングテープを周りに貼り、シーリング材を充填していきます。このマスキングテープはシーリング材が乾く前に剥がしましょう。

 

まとめ

今回は突然の雨漏りで困った時の、応急処置ができる対策グッズをご紹介しました。
梅雨の様に連日雨が続くような季節の場合、蓄積した劣化が突然表面化し雨漏りしてしまうといった事も非常に多くなります。このような時期は雨漏りのお問合せも非常に増える為、予約の混み具合では早急な対応が難しいという業者も少なくありません。そんな時には、今回ご紹介したような対策グッズを利用して、業者が来までの間の応急処置として行うことをお勧めします。この応急処置を行うことで雨漏り箇所だけでなく、他の部位も傷めずに済むなど非常に大きなメリットがあるといえます。

ただし、説明してきたのはあくまでも応急処置になるので、雨漏りが一旦止まったとしても必ず業者さんにみてもらう事は忘れないようにしましょう。また、雨漏りは一度発生してしまうと雨漏り箇所以外にも水が浸透して行き、関係のない部材まで劣化を進めて躯体自体にまで影響を及ぼす可能性があります。
したがって、雨漏りさせない為には定期的に点検を行い、こまめにメンテナンスを入れていくことが重要になります。そうする事で、雨漏りだけでなく建物自体の寿命を延ばす事ができます。

 


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