• 2020.01.09

2020年 新建築士試験が始動

いよいよオリンピックイヤーの2020年が幕を開けました。

 

東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる“新”国立競技場も完成し、ムードが高まってきました。大会開催時には日本中が熱狂の渦に包まれることはおそらく、間違いないでしょう。

 

一方で、建築界にとって今年は、建築のビジネスや実務のルールが大きく変わる「変革の年」となりそうです。

 

建築士法の一部を改正する法律が2020年3月1日に迫ってきた。これまで建築士試験の受験に必要だった実務経験が免許登録要件に変わり、大学を卒業すればすぐに一級建築士試験を受験できるようになります。

 

免許登録の際に必要となる実務経験の対象は、建築に関わる多様な業務を認めるよう抜本的に見直しもされます。

 

改正の狙いは若い受験者の数を増やし、継続的かつ安定的に建築士人材を確保することです。

 

一級建築士試験の受験者数はこの10年間で約4割減少し、建築士事務所に所属する一級建築士約14万人のうち、60代以上が全体の約4割、30代以下は1割程度という極めて歪な年齢構成になっているのが現状です。

 

今回の改正建築士法の施行で今後の建築業界がどのように進むのか気になるところです。

 

 

ニュース掲載記事:日経XTECH