ALC外壁塗装のおすすめ塗料と塗り替え費用
ALC外壁塗装の塗り替え費用
ALC外壁とは、5階前後の低層マンションや倉庫、商業施設などで多く使われている、パネル式の外壁のことを指します。コンクリートでできたパネルには無数の気泡があり、厚みの割に軽量で、同時に断熱・遮音効果があるのが特徴です。
ただALC外壁には大きなデメリットがあります。それは耐水性に欠けているところです。上記でも述べたように、ALC外壁のコンクリートには無数の気泡があり、その気泡を塗料によって埋めています。よって塗装が剥がれたり、パネルとパネルをつなぎ合わせるシーリングが劣化すると、その隙間から水が入り込んで水分を多量に吸いこんでしまうというデメリットがあるのです。
ですからALC外壁の塗装は、塗料でいかに耐候性に強い塗料を使うかが重要になります。
そこでどんな塗料がALC外壁に適しているのか、外壁塗装にはどれくらいの費用が掛かるのか紹介します。
ALC外壁塗装にオススメの塗料
ALC外壁の中塗り・上塗りに使用できる塗料は、窯業系サイディング外壁や、モルタル外壁と同様に、ウレタン、アクリル、シリコン、フッ素など様々な種類があります。
なかでも、耐久性とコストのバランスに優れた、水性のシリコン塗料が多く選ばれています。
気泡が多いALC外壁は、下塗りによる防水効果がとても大事になります。
また中塗り・上塗りに使う塗料は他の種類の外壁とほぼ同じといっても、ALC外壁の塗装では下塗りと同様に防水効果が重視されます。
その理由は上記で述べたように、ALC外壁には気泡が多く含まれており、塗膜のはがれやコーキングの劣化により、水漏れのリスクがサイディングボードなど、他の外壁と比べて高いためです。
このように防水効果がありALC外壁に適した塗料を見極めて施工する必要があります。
ALC外壁塗装の費用
ALC外壁 仕上げ塗料 | 施工価格/1㎡ | 期待耐用年数 | 塗料の特徴・機能 |
水性ウレタン系塗料 | 1,300円~ | 8~10年 | 低汚染性・耐紫外線・耐アルカリ性・防かび防藻性・低臭性 |
ターペン可溶1液型ウレタン系塗料 | 1,350円~ | 8~10年 | 低汚染性・耐紫外線・耐アルカリ性・防かび防藻性 |
ターペン可溶2液型ウレタン系塗料 | 1,350円~ | 10年 | 低汚染性・耐紫外線・耐アルカリ性・防かび防藻性 |
アクリルシリコン系単層弾性塗料 | 1,700円~ | 8~10年 | 低汚染性・防水性・耐アルカリ性・透湿性・防かび防藻性 |
水性アクリルシリコン系塗料 | 1,700円~ | 13~15年 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性 |
水性遮熱アクリルシリコン系塗料 | 1,900円~ | 13~15年 | 超低汚染性・遮熱性・耐アルカリ性・防かび防藻性省エネ・低臭性 |
ターペン1液型アクリルシリコン系塗料 | 1,800円~ | 13~15年 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性 |
ターペン2液型アクリルシリコン系塗料 | 1,800円~ | 13~15年 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性 |
石材調セラミック塗料 | 2,900円~ | 13~15年 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性・エコロジー・重厚感 |
水性ハルスハイブリッド系塗料 | 2,300円~ | 15年前後 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性・エコロジー・重厚感 |
ナノ(無機超高分子)系塗料 | 2,800円~ | 15年前後 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性・不燃性 |
ターペン2液型フッ素系塗料 | 3,000円~ | 15年前後 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性・エコロジー・高級感性 |
水性1液型フッ素系塗料 | 2,800円~ | 15年前後 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性・不燃性 |
ターペン2液型遮熱フッ素系塗料 | 3,000円~ | 15年前後 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性・エコロジー・高級感 |
水性1液型遮熱フッ素系塗料 | 3,100円~ | 15年前後 | 超低汚染性・耐アルカリ性・防かび防藻性・不燃性 |
上記はあくまでも目安の金額となります。
既存ALCパネルが無塗装の場合は別途下地調整作業が必要になったり、ALCパネルに損傷がある場合や、塗装回数・仕上げ色・施工環境により、施工価格が若干増減します。