外壁塗装は何回塗りが正解?

外壁塗装は何回塗りが正解?

外壁塗装はいったい何回塗るのが正解なの?と困っている方も多いかと思われます。

外壁だからといって塗り回数が多ければ多いほどいいと思うのは間違いです。また外観を綺麗にすることはもちろんですが、サイディングなどの壁材の上に塗膜をある程度厚く塗ることによって、紫外線や雨風からのダメージを守るという目的があります。そのため外壁を塗る際には数回に分けて塗装を行います。

なぜ数回塗る必要があるのか、何回塗りがいいのか、解説していきます。

外壁塗装は『三度塗り』が基本

先ほど説明したとおり壁材の上に塗膜をある程度厚く塗ることによって、紫外線や雨風からのダメージを守るという目的があります。一回では十分な厚みの塗膜を作ることができず、無理に一回でたくさん塗ろうとすると塗料のダレが生じます。

塗料のタイプなどによっても異なりますが、普通は二回から三回に分けて塗っていきます。一回目が下塗りで粘度が高く塗膜を厚くできるベース塗料を使います。二回目が中塗り、三回目が上塗りと仕上げの色付きの塗料を塗っていきます。

三回塗るのは基本的な事項になり、これは多くの塗料メーカーが発表している塗料の性能を引き出すための塗装回数です。三度塗りで最も耐久性が発揮されるように設計されています。こうして数回に分けて塗っていくことで、ツヤがあってきれいな仕上がりになり、よりしっかりと外壁を守ることができるのです。

※下地の劣化状況、仕上げの種類、使用する塗料によって四度塗り、五度塗りする塗料もあります。




『三度塗り』で得られる効果

メーカーの規定を守りしっかり塗装をすることで以下のような効果が得られます。

①塗料の期待耐久年数を発揮できる
②塗膜が剥がれにくくなる
③防カビ、防水などの塗料が持つ効果を十分に発揮できる

『三度塗り』を行わなかった場合

優良な業者はきちんと三度塗りの基本を守って作業してくれますが、悪徳業者と言われる業者は手抜き工事をする可能性もあります。その場合、塗料本来の耐久性や外壁を保護する効果を発揮できず、塗膜の剥がれや仕上がりの悪さなどの施工不良につながります。

施工不良が起きると塗り直しが必要になりますが、業者が悪質の場合は保証書の発行がなかったり、塗り直しの費用は施主が負担しなければならないといったトラブルも起きかねません。

塗装工事の見積内容をしっかりと確認し、信頼できる塗装業者かどうかを見極めることが大切です。

屋根塗装の場合は何度塗り?

外壁と屋根は、材質が違うことや受けるダメージが異なるということもあって違うタイプの塗料が使われます。しかし工程は大体一緒で二回から三回に分けて塗っていきます。やはり『3度塗り』が基本になってきます。

一回目の塗装では屋根材と上塗材の密着力を上げたり、屋根を保護する役割を果たしています。二回目はちょっと粘度が高くツヤのあるものが使われ強固な屋根を作ります。塗料のタイプによっても異なりますが、外壁に比べると塗膜の厚みはそれほどなく、より塗料自体の耐久性が強いものが使われることが多いようです。

また屋根はトタン・スレート・コロニアルなど、外壁よりも材質のバリエーションが多いので、それに応じて塗料や塗り方を変えていくことになります。また雨や紫外線からの影響を受けやすく劣化が激しい部分なので、劣化の状態によっても塗料回数が変わることがあります。

軒天・雨樋などの細かな部分は何度塗り?

家の塗り替えでは外壁と屋根がメインとなりますが、他にも細かな部分がたくさんあります。例えば、屋根の側面部分にあたる破風や、屋根の下になる軒天、雨樋や、屋根と屋根のつなぎ目などがあります。他にもウッドデッキなどの木部などもあります。それぞれで使う塗料は異なりますし、塗装する回数も異なります。外壁や屋根ほどは劣化が酷くないので、質の良い塗料を一回塗って仕上げるというパターンも少なくありません。

気になるようであれば施工を行う前に業者に確認をしておきましょう。

まとめ

美観だけでなく、紫外線や雨風からのダメージを守るという目的でも外壁塗装は行われます。多くの塗料メーカーが発表している『三度塗り』をすることで塗料の性能を引き出し耐久性や美観を保つことができます。

また、状態や材質によっては塗り回数が異なる場合があります。そこをしっかりと見極め、適した塗料と回数を施工してくれる優良な業者を選びましょう。


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